大阪で腹痛外来を開設
腹痛には、一過性でありそれほど心配のないもの、外来での治療が必要なもの、入院が必要なもの、手術が必要なものとさまざまです。しかし、どのような腹痛であるかを患者様ご自身で判断することは困難です。受診先を迷っている方、なんとなく先延ばしにしてしまい後で重大な病気が見つかる方も少なくありません。
大阪市住吉区のはたもり消化器・内視鏡クリニックでは、おなかの痛みのお悩みを解決するべく腹痛外来を開設いたしました。腹痛の多くが関連する消化器疾患、そして内視鏡検査を専門としたクリニックですので、腹痛でお悩みの方も迷わずご相談いただける体制を整えております。
診断によっては必要に応じて高度医療機関へとご紹介させていただきます。
患者様が「不安なまま時間を過ごす」ということがないように適切・迅速に対応して参りますので、どうぞ安心して、お気軽にご相談ください。
腹痛が起こった際に病院に行く目安
以下のような腹痛がある場合には、お早めに当院にご相談ください。
- 強い腹痛
- 排便しても治まらない腹痛
- 位置がピンポイントで分かる腹痛、位置が移動する腹痛
- 弱い腹痛だけれど、何日も続いている・繰り返す
- 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、血便、下血などを伴う腹痛
- 便潜血検査で陽性だった
- 吐血、激しい嘔吐・下痢、黄疸を伴う腹痛(すぐに受診してください)
特に、
- 強い腹痛が突然おこった場合
- 強い腹痛に加えて、下痢がないのに嘔吐が続く場合
- 意識状態の悪化がある場合
は緊急性が高い重篤な病気が隠れている可能性があり、放置せず必ず病院を受診するようにしてください。
様子を見ても大丈夫な腹痛
- 食べ過ぎ・飲み過ぎの後などの短時間の腹痛
- 排便によって消失した、1回きりの腹痛
- 腹部の張り程度の腹痛で、すぐに解消した
腹痛の原因・考えられる疾患
腹痛の主な原因、考えられる疾患をご紹介します。
消化器疾患
泌尿器疾患
- 膀胱炎
- 尿閉
- 尿管結石
- 膀胱結石
- 腎盂腎炎
- 水腎症
- 精巣捻転 など
婦人科疾患
- 月経困難症
- 子宮外妊娠
- 子宮内膜症
- 骨盤内感染症
- 卵巣出血
- 排卵痛
- 卵巣捻転 など
血液疾患
- 白血病
- マラリア
- IgA血管炎
- 鎌状赤血球症
- 腹部大動脈瘤破裂
- 腹部大動脈乖離
- 腸管膜動脈乖離 など
心疾患
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心筋炎
- 心外膜炎、心内膜炎
- うっ血性心不全 など
ストレスで起こることも…
「ストレスで胃が痛い」と言うことがあるように、ストレスを原因として腹痛が起こることもあります。ストレスによって自律神経が乱れることから、胃や腸の神経が過敏になり、腹痛を引き起こします。症状が腹痛だけであり、ストレスから解放されることで速やかに解消する場合には、それほど心配する必要はありません。
ただし、ストレスが原因と思われる腹痛であっても、たびたび繰り返される、他にも症状があるという場合には、当院にご相談ください。機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群など、ストレスを原因として発症する病気もあります。
腹痛の検査方法
腹痛が見られる場合には、主に以下のような検査を行います。
必ずすべての検査を行うというわけではなく、症状や既往歴などをお伺いした上で、適切な検査を選択します。
問診・身体検査
腹痛の診断で最も大切なのが、問診・身体診察です。
腹痛について、痛みの性状・場所・強さ・経過・痛み以外の症状(下痢や嘔吐など)をお伺いします。
問診だけで、おおよその診断がつくこともしばしばあります。
次に身体診察を行い、緊急性が高い重篤な病気が隠れていないかの確認を行います。
問診・身体診察で病気の候補を絞り、必要な検査を行っていきます。
血液検査
炎症の有無、肝臓、膵臓、腎臓、貧血の状態を確認します。血液検査で大きな異常がある場合、重篤な病気が隠れている可能性が高くなります。
腹部エコー検査
体の表面に超音波の出る機械をあてて、体内の臓器からはね返ってくる超音波を画像として映し出します。
しばしば第一選択となる検査です。
腸閉塞、急性胆嚢炎、胆石、急性膵炎、虫垂炎、腹部大動脈瘤解離などの病気の発見に役立ちます。
被ばくや痛みがない低侵襲の検査ですので、病気の経過観察などにも適しています。
レントゲン検査
おなかのガスや結石の状態を確認します。
消化管の穿孔、尿管結石、腸閉塞などの発見に役立ちます。
広く一般的に行われる検査の1つです。
胃カメラ検査
食道・胃・十二指腸の病気が疑われる場合に行います。
口または鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を、カメラを介して観察します。食道がんや胃がんをはじめとする上部消化管の病気を、早期に発見できます。
当院では、眠ったような状態で苦痛なく検査を終えられる、鎮静剤を用いた胃カメラ検査を行っています。
大腸カメラ検査
大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病など大腸の病気の早期発見に役立ちます。
肛門から内視鏡を挿入し、カメラを介して大腸全体を観察します。
鎮静剤を使用することで、眠ったような状態で苦痛なく検査を受けていただけます。
また、がん化のリスクがある大腸ポリープの日帰り切除にも対応しております。
腹痛があるとき何科に行けばいい?
腹痛の多くは、胃腸などの消化器に原因があります。そのため、腹痛を主症状とする場合には、消化器内科を受診することをおすすめします。その場合、胃カメラ検査や大腸カメラ検査といった内視鏡検査に対応している医療機関であれば、なお安心です。カメラで粘膜を直接観察するため、より正確な診断が可能であり、別の医療機関を紹介されるという割合も少なくなります。
また内科も、他の専門の診療科へとつながる“窓口”としての役割を持ちますので、受診先の候補となります。
当院では内科・消化器内科、内視鏡検査にも対応しておりますので、安心してご相談いただけます。なお、泌尿器や婦人科の病気、心疾患などが疑われる場合には、速やかに提携する高度医療機関へとご紹介いたします。